E I Q 法の考え方(Systems Thinking)
物流システムは多数制約条件下のシステムなので、それらの多数の条件の検討を行うために、従来の手法や考え方でアプローチしたのでは、手間と時間ばかり掛って、なかなかシステム計画が出来上がらない。そこで、EIQ法は、システムを検討するときの「ものの考え方(Systems Thiking)」を重視し、次のような考え方でシステム検討をする。
1 システムの使命を考える。
2 EIQが物流システムのキーファクターである。
3 特性を読む。
4 マクロに見る。
5 よい加減法を用いる
6 繰り返し法を用いる。
7 フレキシブルに考える。
E I Q 法の考え方のポイント
1 物流システムの使命を考える。
物流システムの検討は、現在どのように物流を行っているかの検討ではなく、物流システムとして求める真の目的はなにか、使命はなにか、を検討することであり、その使命を達成させるための方法、システムは何か、を考える。
2 EIQが物流システムのキーファクター
物流システムは、客先の注文(E)によつて、何が(I)、何ケ(Q)流れるか、で始まり、それらの量の変化によって流れが変わるからEIQが物流システムのキーフアクターであり、これを分析することが基本である。
3 特性を読む。
物流システムの特性は、千差万別のカオスの世界であるが、使命やEIQデータに基づいたある姿を持っている。これがそのシステムの特性であるから、この特性を読むことで、物流特性は千差万別なカオスと言ってもカオスのなかのある姿をしていることを見つけることができる。
すなわち、物流システムのフラクタル(自己相似性)をEIQ分析で見つけてそれに基づいてシステムを構築する方法である。
4 マクロにみる。
物流システムは複雑であるから、細かいところばかり見ていると本質を失う。
まず、マクロに見て、その全体の姿を把握することが必要であり、全体の姿をマクロに把握してから詳細をミクロに検討をする。マクロに見てミクロに検討をし再びマクロに見るというマクロとミクロの見方が必要である。
5 よい加減法
物流システムは多数制約条件下のシステムのため、右がよい、左がよい、とかどちらの方法がよいとか、単純に決められないものであり、しかも、条件により多数の正解があるから、大局を見て、諸事勘案し、最適と思われる、よい加減の判断が必要である。よい加減とはいい加減ではない。「諸事勘案して最適と思われる方法」を言う。
6 繰り返し法
物流システムは、多数制約条件のために、始めから全部の条件を検討することは、できないもので、まず、主要条件で原案を作り、それを他の条件で検討をして、問題に突き当れば、再び最初に戻って、繰り返し、繰り返し、原案を修正して、最終案をつくり上げると能率よく、計画案を作成することができるものである。
数学のように、初期条件を与えて、検討をすれば、そのまま答えが出るということにはならないものである。
7 フレキシブルに考える。
物流システムは社会環境を始め、国情など多くの条件で変化をするからどこかではよい案であっても、こちらでは必ずしもよい案とは限らない。また、ルール違反もルールであると考えるような状況変化にもとづいてフレキシブルに対応する考え方が必要である。